皆さん、こんにちは。メカニックの高橋です。
最近すっかり暖かくなり、過ごしやすい時期ですね。あと10日ほどで大型連休もやってきますし、皆さんはどこか旅行にでも行かれるのでしょうか？
さて、本日はエンジン不調を起こしている車両を見ていきましょう。
症状としてはまずアイドリングで振動が大きいのとアクセルを吹かすとスムーズに吹け上がらないとの事です。最初はよくある点火系の不具合かと思い調べていきましたが、点火系には異常が有りませんでした。
基本的にエンジンはざっくり分けて燃料、点火、圧縮の3つの内どれか1つに不具合が起こるだけで不調となります。現在の車ではこの3つ以外にも様々な要因で不具合を起こすこともありますが、大前提としてはこの3つです。
さて、話を戻して点火系の異常で無いなら次は燃料系です。燃料ポンプの作動を確認しインジェクターの作動音も確認し燃圧も異常無しでした。最後は圧縮を調べましょう。
圧縮計を取り付けて1番シリンダーから。
低い……。0.8ぐらいしか圧縮がありません。ほぼ間違いなく1番シリンダーの圧縮不良ですが、2番と3番も確認します。
1.3MPa。 う〜ん、普通ですね。1番以外の圧縮は正常でしたので、やはりエンジン不調の原因は1番シリンダーの圧縮不良で間違いないでしょう。こうなってしまうとエンジンを降ろしての作業になり修理代も高くなってしまいます。
エンジン内部では金属同士が擦れあいどうしても摩耗が生じてしまいます。それをうまく潤滑させるためのエンジンオイルであり、オイルメンテナンスが悪い車両はどうしてもエンジンの寿命が縮まってしまいます。エンジンオイルの種類にもよりますが大体5000キロまたは半年に1度のオイル交換が望ましいので、皆さんオイルメンテナンスを怠らない様に気をつけて良いカーライフを送って下さいね。ではまた。
車検や整備のご予約は以下の URL からお入りください。
また QR コードもご用意しておりますのでご活用をよろしくお願いします。
https://nukushina.com/
